女性部

◎女性部アンケートの結果を報告します◎

女性部のアンケートにご協力いただき誠にありがとうございました。
仕事と家庭の両立支援のための制度である育児休業や短時間勤務等を活用することで、現状においては「キャリアロス」が生じています。
そこで今回は、女性部の皆さんが「キャリアロス=昇任・昇格が遅れること」について、どのように考えるかアンケートを行いました。

◎アンケート結果はこちら

【昇任昇格について】
問1 あなたは昇任(主任(園長)以上)したいですか。
 「いいえ」が51%ですが、「今はわからない」・「周りを見ながら検討したい」が約40%と、決めかねている方も多いことがうかがえます。

問2 昇任を希望する理由は何ですか。(問1で「はい」と答えた方)
20歳代までは「給料」が約30%ですが、30歳代以上では「やりがい」や「向上心」が約70%を占めています。その他の回答として、「組織人として当然」「後輩が働きやすい環境作り」という意見がありました。

問3(1)昇任を希望しない理由をお答えください。(問1で「いいえ」と答えた方)
全体では「自信がない」が約33%で最も多くなっていますが、30・40歳代では「家庭との両立困難」が約30%と、育児・家事と仕事の両立に苦労している姿がうかがえます。
その他の回答としては、「現場にやりがいを感じている」「チャレンジ21を選択できなくなる」という意見がありました。

問3(2)上司に昇任をすすめられた場合、受け入れますか。
 「受け入れる」は、10~20歳代で約34%、50歳以上で8.1%と、年齢が上がるにつれて低くなっています。

キャリアロスについて
問1 「キャリアロス」という言葉を知っていますか。
 「知っている」「聞いたことはある」を合わせた回答は約60%で、キャリアロスの認知度はまずまずですが、内容について周知していく必要がありそうです。

問2 キャリアロスについてどう思いますか。
 「昇任遅れ納得」が約72%で多数を占めていますが、10~20歳代では、「昇任遅れ納得できない」の回答が20%あり、若年層ほどキャリアロスに対する意識が高いことがうかがえます。
その他の回答として、「能力に応じた昇任を」「試験や研修で挽回できる制度があるとよい」等の意見がありました。

問3 育児休業等を取得する(した)場合、キャリアロスを意識しますか(しましたか)。
 全体では「意識した」は約26%ですが、年代別では10~20歳代が約39%で突出した結果となっており、問2の結果と同じく若年層ほどキャリアロスに対する意識が高いことがうかがえます。

問4 育児休業等の取得期間はどんなことを意識して決めますか(決めましたか)。
 「経済的なこと」「職場復帰」「保育環境」がそれぞれ約30%となっており、女性はそれぞれの環境に応じてさまざまなことを考えて育休等を取得していることがうかがえます。
その他の回答としては、「子どもと過ごす時間を大切にした」等、子どものことを第一に考えての意見が最も多く、貴重な育休期間を子どもと有意義に使いたいと考えている人が多いことが分かります。

【総括】
 今回のアンケートでは、「女性の昇任」と「キャリアロス」に焦点をあてました。
昇任については、昇任したくない女性が半数以上を占め、その理由として「家庭との両立が困難」「心身に負担」が約半数で、年齢に比例してその割合も高くなっています。これは、家事・育児等をしながら昇任した場合に、職責を果たすことができるかという不安が、積極的に昇任したいという意欲に影響しているものと推測されます。女性が昇任するためには、長時間労働の見直しや家事・育児・介護等への男性の協力が不可欠であり、働き方やワーク・ライフ・バランスについて、女性だけでなく男性も共に考えていく問題であると感じました。
家庭環境・職場環境等、とりまく環境は人それぞれですが、昇任も含めて多様な働き方を選択できる環境の整備が、 女性も男性もいきいきと働くことにつながるのではないでしょうか。