市職員労働組合

熊本地震の災害対応視察を行いました。

8月23日、我々は37℃の痛い暑さの熊本へ到着後、熊本市職の役員の方の案内で、被害の大きかった熊本城や益城町、市営動植物園などを視察しました。地震直後の市職員の行動や職場の状況、現在の職場の体制、災害時における様々な課題について生の声を聞かせていただきました。

【熊本市職員の行動から学ぶ】

熊本市職員の行動 問題となったこと 学んだこと
避難所への職員配置(課ごと)の決定が遅かった 避難所対応員だけでは交代要員がなく職員の体力が限界を超えていた 災害対策本部ができてから避難所担当職場を決めるのでは遅い
技能労務職員(調理員・専門職)の応援体制が明確でなかった 自宅待機の職員の対応(業務命令での職務か年休扱いか) 災害時はすべての職員の業務を公平に指示していく
作業服貸与職員以外の避難所服装が統一されていなかった

名札のネックストラップを荷物搬入や配給時に邪魔になるため外してしまう

職員の服装が統一されておらず、職員か市民かわかりにくいという苦情が多くあった 作業服を事務職にも貸与するか、夏冬兼用の災害用のビブスが最適
全国からの支援物資を振り分けする職員が不足 各避難所への配給が遅れた 支援物資の仕分けを担当する職員も想定しておくべき
行政からの市民へのゴミの分別指示が遅れた 災害ゴミの分別マナーが悪く、行政がステーションで分別。(テレビ廃棄等も多くみられた) 即時にステーションの指定と看板設置などすべき

その他の事項についてはこちらをご参照ください。
意見交換質疑回答一覧

【被災地の様子】

崩れた石垣1崩れた石垣2

倒壊した動植物園内の遊具市役所大ホールに開設された生活支援窓口